エアアジアに乗って南国の香り漂うエキゾチックな国マレーシアに行ってきました。道中、ジャングルの奥地にひとり取り残されたりというハプニングや様々な国のバックパッカー達との出会いもあり、満喫した旅となりました。
「深夜特急」に憧れて。
今から10年程前にあるドラマをみて、私は東南アジア独特の熱量とバイタリティーに魅了されました。それは、バックパッカーのバイブルと呼ばれた、沢木耕太郎の大ベストセラー紀行小説を原作としたドキュメンタリードラマ『深夜特急』です。
大まかなあらすじは、主人公・沢木耕太郎(俳優:大沢たかお)が、友人たちと賭けをし、香港からロンドンまでを、地図だけを手にして、乗合バスで旅に出かけるという超ドキュメンタリー調のドラマです。
なお、沢木耕太郎の彼女役は、女優松島菜々子です!(ともに私が好きな俳優さん女優さんです。)
大好きなドラマだったので、5回以上は観たと思います。そして、いつか同じような冒険をしたいと思っていた私は、今回12日間の休みをとり、エアアジアの格安チケットを購入し、マレーシアへ行ってきました。
旅のスケジュール
今回の旅の経路は以下の通りです。
1日目:羽田からコタキナバルへ 2~3日目:コタキナバル 4~5日目:サンダカン 6~7日目:シンガポール 8~9日目:クアラルンプール 10~11目:サンダカン 12日目:帰国 |
(1日目):宿泊部屋は女性専用??
仕事を定時に上がり、24時羽田発のエアアジアに搭乗し、クアラルンプールを経由してボルネオ島にあるコタキナバルへ12時間かけて辿り着来ました。
このコタキナバルは、通称「KK(ケーケー)」と呼ばれ、背景にはキナバル山を望み、美しいネイチャー・リゾートシティーとして多くの観光客が旅行に訪れる街と言われています。
空港からコタキナバルのダウンタウンまでは電車が走っていないので、タクシーかバスが交通手段となります。とりあえずは、初日だし、荷物もあるし、タクシーに乗ろうと運転手に念のため、ダウンダウンまではいくらか、訊ねる「100リンギ」とのこと。しかし、私の持っている地球のありき方には、20リンギと書いてある!
結果、少々迷ったあげく、初日からボラれるのも嫌なので、バスでいく事にしました。
空港から歩くこと15分。ようやくバス停発見。いつ来るのか分からないバスを待っているとさらに15分。目の前でタクシーに乗り込む1人のおじさんが、私に「俺と一緒にダウンタウンタウンまでいかないか?」と現地の言葉で言っています。(多分)
おじさんに値段を聞くと、10リンギとのこと。ホントに一緒に乗って大丈夫かとの多少の不安はありましたが、いい人そうだったので、一緒にタクシーに乗り、20分後、無事ダウンタウンに到着しました。
(ちなみに、1リンギ=30円です。)
宿は、1人旅の定番。ドミトリー(相部屋)です。
5人部屋ですが、皆さん、外出中。ベットの様子を見ると、私の他にあと3人いる様子。
しかし、どうも荷物や服が3人とも女性もの。。。
んー、こういう場合、着替えとかどうするんだろうと考えながら、とりあえず、街中を回る事に。
海の近くのバザーで手羽先と何かよく分からない麺を食べたり、ショッピングモールをウロウロしたり、足裏マッサージ受けたりと、気がつけば、夜の11時。そして、恐る恐る?あの部屋へ。
で、そっと、ドアを開けると、これまたタイミングが悪く、ちょうどお着替え中。。。
思わず、「oh!sorry!!」とドアを閉める私。。。
数秒後、「OK!」と入っても大丈夫と言われたので、部屋に入ると、彼女はベットの上で、頭から布団に包まって寝ていました。
さて、どうしたもんか。。。
まあ、すでにお酒が入っていたし、明日は早朝からダイビング。
旅の初日とあってか、私もその日は、直ぐに寝ました。
(2日目):恐怖と感動のダイビング
6時に起床。昨日、私が帰って来た時は、お着替え中の彼女は1人でしたが、あとの二人は深夜に戻ってきたみたいです。皆さん、まだ、就寝でしたので、どんな人かは確認できず。。。
早朝、ユースホステルまで、迎えが来て、近くの島のマムティック島へ向かいます。英語でめちゃくちゃ簡単な説明を受け後、早速ダイブ。現地人であろうインストラクターの若いお兄ちゃん。ぐいぐい、進んでいきます。
私は、ライセンス(オープンウォーター)は持っているものの、まだ2回しか潜ったことのない素人です。心な中で「おーい。せんせーい。待ってくれ~」と叫びながら、必死についていきます。オープンウォーターの最大水深は18mですが、先生は構わず、ぐいぐい潜って気が付けば水深30m近くまで潜っています。途中、底なしの谷底があり、恐怖感はありましたが、透明度はめちゃくちゃよく、魚も沢山いました。
この日が、最終的に、夕方まで3本タップリ楽しみました。
夜は、インストラクターの先生たちと地元のレストランでディナータイム。水槽に泳ぐ魚介類をチョイスし、好みの料理方法を伝えるシステムのようです。詳しいオーダーの仕方はここは先生にすべてお任せ。味付けもピリ辛で日本人好みで、すごく美味しい。こういうお店は1人では、なかなか、入れないので、よい機会に恵まれました。
その後の先生と別れ、昨日に引き続き、足裏マッサージへ。
さて、そろそろ、あの部屋に戻らないと、、、
カチャ。
よかった。誰もいない!!
と、いうことで、この日も速攻に布団に入り寝ることにしました。
(3日目)窓ガラス割れ乗合いバス
この日は、ノープランだったので10時に起床。既に部屋の皆さん、お出かけ中でした。
サンデーマーケットをブラブラしたり、博物館へ行ったり。(博物館まで40分近く歩いて辿り着いたのに、休館でした。。。)ダウンタウンに40分かけ戻り、そこからショッピングモール専用のシャトルバスに乗り換え更に移動。海外のショッピングモールやスーパーマーケットて見るだけで楽しいものです。
帰りもシャトルバスを利用しようと思いましたが、2時間後の出発との事。
さて、どこで時間を潰そうかとバス通りを歩いていたら、乗り合いバスが私の横で止まり、声を掛けてきました。「お前乗るか?」と。(多分)
とりあえず、何人か既に乗っているし、向かう先はダウンタウンの方角だし、死ぬことはないだろうと思い、「イエス!」と言って乗り込みました。とはいえ、さすがに何処に向かっているのか不安でしたが、無事ダウンタウンに戻ってくることができました。20分位乗って、1リンギ(30円)だからめちゃ安い。ただ、バスのドアは常に開きぱっなしだし、窓ガラス割れてるし、スピードかなり出てるし、サスもスカスカだし、乗心地は最悪ですが。。。
ところで、今日になって気がついたのですが、我がドミトリーの1階2階では男性も見かける。でも、私の部屋がある3階は女性しか見かけない。
で、ある過程にたどり着く。
私は、ドミトリーのスタッフに間違えられて、この部屋にいるのではと。本当は私が泊まるべき部屋は3階ではなく2階なのではと??
只今、スターバックスで日記を書いていています。今日はまだ我が部屋に戻っていません。
はぁ〜。
(4日目)ジャングルのリゾートホテルでゆっくりと。
3日目の夜の話ですが、スターバックスで日記を書いた後、24時近くに部屋に戻ると、2人は就寝中で、あとの二人はまだ戻ってませんでした。
さて、今日は5時に起き、コタキナバル空港へ。向かうは飛行機で50分フライトしたサンダカンからさらに、タクシーに乗って、セピロックと言う街へ。
街と言っても、何もないとこですが。。。
唯一あるオラウータン施設を見たあと、近くのジャングル内を5km程トレッキング。
この日は、昼に早々とホテルにチェックイン。
ジャングルの中にあるリゾートホテルで、この日は、プールサイドで、ビール飲みながら、iPadに落としておいた映画を見ながら、のんびり過ごしました。
(5日目)ジャングルで初めてのヒッチハイク
今朝は、相部屋と違い一人で立派なキングベットに寝る事ができたので、快調です。
前夜、ホテル側に9:30にダウンタウンのサンダカンまでのタクシーの手配をお願いしてました。
が、今朝になって、タクシーは来ないとのこと。
聞けば、この日から、断食明けのハリ・マヤの日で、日本で言うところの、クリスマスと正月を合わせた休日に入るとの事で、バスもタクシーもドライバーも休みとのこと。
ここは、ジャングルのど真ん中にあるホテル。ホテルの周辺にはバス停も流しのタクシーも走っていません。
次の旅先のシンガポールに向かうには15時には空港に向かわないとなりません。
そこで、人生初のヒッチハイクに挑戦。ホテルにA3のコピー用紙とマジックを借り、「SANDAKAN」と書き込み、いざ、幹線道路へ。
30台は素通りされましたが、1台のおんぼろの車が停まってくれて、サンダカンまで送ってくれました。私の恩人の彼の名はマムレイさん。
とても優しい彼は、サンダカンの街を案内してくれて、昼ご飯までご馳走してくれました。(私が支払うと言っても頑なに拒否されてしまいました)
さらに、マムレイさんからは、空港まで送ってあげるよとのこと。
早めに空港に送って貰う途中、貧困の人達が住む水上集落を彼が指差し、ここが私の住む場所だ、私はPoor manと言いました。
そんな彼に子供は何人と聞くと、写真を取り出し、3人と言い、特に4才の長女は日本人に似てるだろう?と。
そんな彼に、今度、ホームステイさせてよ、と言うと喜んで承諾してくれました。まあ、将来、この町に来ることはないだろうけど、とてもナイスな彼でした。
空港に着いて、時間があったから、彼の家にちょっとだけでも、行けば良かったとちょっと後悔。。。
さて、無事、コタキナバルに着いた私は、いつものスターバックスにて日記を書いています。今夜がコタキナバル最後の夜です。
そして、また、あの金髪美女達(?)がいる部屋へ。
(6日目)きらびやかでお洒落なシンガポールの街
5日目の夜、ドミトリーに戻ると部屋には誰もおらず、その日は私一人だけでした。
さて、6日目からはシンガポール。
シンガポールという国はとても小さな国で大きさでいえば、東京23区くらいです。シンガポールはポイ捨てしたら罰金を支払わないといけない国なので、とにかく街がきれい。そして近代的な建物が多い街です。
18時にシンガポール・チャンギ国際空港に着き、そのまますぐに中心地にある宿へ。ここのドミトリーは、今まで泊まったドミトリーの中では、最高ランクの宿。ベットも、設備も、スタッフのフレンドリーな対応も良かったです。ただ、ドミトリーの相部屋でも1泊6000円くらいしました。
荷物を整理し、夜9時になりましたが、この時間から、SoftBankのCMで有名になったマリノアベイサンズヘ。ホテル内のカジノで多少遊んで、帰りの最終電車に合わせて帰りました。
それにしても、このマリノアベイより内陸側は上海、香港の街を連想させる高層ビル群。そして海側は現在高層ビルが建設中と少しの時間見ただけでも、この国の勢いを凄く感じます。
実際に夜12時近いのにまだまだ沢山の観光客が溢れてます。
それに引き換え、同じ時間帯の東京お台場は殆ど人を見かける事ができない。。。
早く、カジノやF1を招致し、外国からの資金を集めるべきです。
そもそも、日本で未だにカジノをやらない理由が分からない。
カジノ=ギャンブルという考えでなく、カジノがあれば、外国人が集まり、外貨を得ることもできる。さらに、エンターテインメント施設が充実し、周辺のホテルの需要が高まる。さらに、交通の便が良くなり、そこからスパイラル的に景気が良くなるのにな。
(7日目)国際色豊かな出会い
この日は早朝から会社のお客さんの紹介でシンガポールに住んでいるその妹さんとゴルフへ。
久しぶり日本人と話すことができ、ゴルフも楽しみました。
お昼には、高級中華をご馳走して貰い、久しぶりに美味しい料理を口にしました。ゴルフが終わり、ユースに戻り、洗濯をしたり、荷物をまとめたりで、ゆっくりと過ごしました。
ユース内でも、スペイン人、インド人、韓国人と仲良くなり、ビリヤードしたり、おしゃべりしたりで、深夜3時まで楽しみました。
(8日目)マレー鉄道で死にかける。
この日は、8時に起床し、シンガポールから約1時間、バスでマレーシアの第2の都市であるジョホールバルに向かいます。駅には世界中からマレー鉄道に乗って旅をしにきた人がたくさん集まり、列車内も実も国際色豊かな雰囲気で、否が応でも旅情をそそられます。
ジョホールバルといえばシンガポールとは海峡を挟んですぐ隣で、都市化もずいぶん進んでいるのですが、シンガポールとは全く違うというか、いかにもマレーシアという独特の雰囲気を感じることができます。
クアラルンプールへの7時間の旅。
1等2等と寝台の3パターンありますが、長い時間の移動なので、1等席でのんびり向かう事にしました。マレー鉄道はよく遅れることで有名ですが、今回は始発駅からの出発なので、時間内に出発。
ただ、クーラー効きすぎ!車内がめっちゃ寒い!!
短パンにTシャツの私は、あまりにも寒いので、ビニールカッパを羽織寒さをしのぎました。。。
間違いなく、この電車内でカッパを着ているのは私だけでしょう。。。また、噂通り、列車は1時間半ほど遅れ、クアラルンプールに着くときは、ほぼ死にかけていました。。。
ここでの宿はチャイナタウンのど真ん中にあるホテルへ。最後はユースでなく、1人部屋でゆっくり過ごします。
ようやく、夜の10時に始めての食事にありつけました。
(9日目)アーケード街の3変化
今日は、11時に起き、とにかくのんびり。
それにしても、ホテルの前の通りが、屋台街なのですが、ここの変化が何とも面白い。
昼は通りのサイドのみの屋台が、夜には通りの真ん中にも屋台が並び、真夜中になるとゴミだらけの異様な雰囲気。。。
昼の様子
夜の様子
深夜の様子
そんな屋台街で、ランチビールで目を覚まし、クアラルンプールの一大ショッピングエリア・ブキッビンタンへ。
グローバルブランドが集うな超高級店から、マレーシアローカルショップが揃う大規模店まで。
ショッピングに向いた様々なお店が揃っているのがこのエリアです。
マレーシアでショッピングをするのであれば、このエリアにきておけば間違いがありません。
その後、クアラルンプールタワーに登ったり、適当にブラブラ歩いたり、スタバでお茶したりと最終日はのんびりと過ごしました。
(10日目)リゾートの島、ランカウイにやってきた
クアラルンプール国際空港から1時間のランカウイにやってきました。この島の観光名所はあまり多くありません。悪く言えば、ただの田舎の島ではあります。ですがその分、非常に豊かな自然の中に、落ち着いたビーチが数多くあり、この中に有名リゾートホテルがいくつもあります。そして、島全体が免税となっている買い物天国の島でもあります。(わざわざ、クアラルンプールに住む現地もここで大量のお酒を持ち帰る人も多いとのことです。
この日は、ジャングルクルーズに乗ったり、浜辺でゆっくりと過ごして、この10日間の旅の疲れをいやしました。
(11日目)最終日にもハプニング
クアラルンプールに朝の便で戻り、街なかの朝近くの屋台でお粥を食べ、後は空港に向かうだけ。
完全な個人プランでしたが、ダイビング、ゴルフ、カジノも出来たし、色々な環境で泊まったり、移動したり、沢山の出会いがあったりと貴重な体験をすることが出来ました。
しかも、全て自分でチケット抑えたため、飛行機、マレー鉄道の移動代、宿泊費込みで、10万円未満に抑えることができました。現地での遊びや食事は別ですが、、、
何だかんだで順調な旅でしたが、最後の最後でトラブル発生。
向かう空港は、クアラルンプール国際空港。間違えてクアラルンプール空港に来てしまいました。しかも、シャトルバスが渋滞に巻き込まれていたので、搭乗チェックインまで時間がない。
大急ぎで、タクシーを捕まえ、国際空港へ。
そこから、とにかくダッシュ!!
「I have no time!」と、チェックインカウンター、手荷物チェック、イミグレのそれぞれの列の先頭の人にお願いし、割り込みさせて貰い、更にダッシュで登場口に。そして、何とかギリギリ駆け込みで飛行機に乗り込むこと出来ました。
あと、1分遅れたら、間違いなく帰れませんでした。
最後までドタバタな旅でしたが、これも旅の醍醐味。とても充実したマレーシアの旅でした。